第171章 世の注目を集める

横尾孝人は中島美奈の頼みを聞き、わずかに逡巡した。

AI・テクノロジーサミットに彼女を連れて行かなかった時点で、すでに慎重になっていたのだ。

まして医薬商会となれば、医薬業界の大物が顔を揃える場。処方の盗用騒ぎが起きてから、まだ日も浅い。美奈が顔を出せば、また袋叩きに遭いかねない。そうなれば横尾グループまで巻き込まれる――その懸念が拭えなかった。

あれこれ考えた末、横尾孝人はやんわりと断った。

「医門のあの先輩が本当に来るなら、その時は俺が手を回して話をつける。改めて招待を取り付けるよ。交渉ごとは……たぶん、君より俺のほうが向いてる」

中島美奈の表情が、ぴしりと固まる。

はっきり...

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